2015年1月10日土曜日

三橋工房の半幅帯物語①

三橋工房の半幅帯は、三橋工房が所有する2万枚以上ある伊勢型紙の中から生まれます。
伊勢型紙を使って、布地に図柄を付ける「型付け」の作業は、「板場」で行います。(1枚目)
1枚目の写真の中の向かって右側の壁にあるのが、工房にとって大切な伊勢型紙たちです。
約6メートルもあるホウノキの一枚板に布地をぴんと張り、伊勢型紙をのせて糊をおきます。
伊勢型紙が十分水分を含んでいないと、図柄がずれていくので、細心の注意を払います。
また、使う糊も呼吸しているので、乾燥や湿気によって具合が異なり、微調整していきます。
糊をおくときに使用するのが、2枚目の写真のヒノキの「へら」です。職人の手の握りにより、
使う「へら」が異なります。また「へら」の先がすりへった時には、やすりをかけて調節します。
このように、三橋工房の半幅帯は、工房に代々伝わる大切な伊勢型紙と、職人のこだわり
がつまった「道具(モノ)」と、昔からの真っ直ぐな職人気質によって、誕生しているのです。















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