2018年8月10日金曜日

10月からのイベントに備え半幅帯を連日製作中です。

夏の暑さが衰えを知らぬ中、先日早くも
立秋を迎えました。秋への実感は遠い先
になりそうですが、三橋工房では10月
以降に予定されている秋冬のイベントに
向けて、連日半幅帯を製作しております。

写真の図柄は工房では通称「室町鋏」と
呼ばれている図柄で、初代が江戸時代に
男性の羽織の裏地に興したものと言われ、
「悪いものを断ち我が身を守る」と言う、
縁起の良い意味として用いております。

この柄を色挿しする際には、鋏柄に糊を
置いた状態でする場合と、糊を落とした
状態でする場合があり、出来上がり後は
一見縞模様に見えますが、よく見ますと
糸切鋏柄でグラデーションが楽しいです。

私どもが日々試行錯誤を繰り返しながら、
染め上げた半幅帯をお客様皆様が大切に
して頂いているかと思いますと、自然に
日々の作業に力が入ります。その信頼に
応えるべく伝統の技術を守っていきます。


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