前回は王道の半幅帯たちをご紹介しましたが、
今回は新顔の半幅帯もご紹介してまいります。
まずは、写真上の三橋工房カラーを代表する
ターコイズブルーに染められた花丸紋柄です。
丸紋は元々縁起の良い柄としてございますが、
花丸紋の図柄には、二十重ねの丸紋の中に、
梅と菊の花が小紋柄として描かれております。
「縁を結んで丸く収まる」という意味の丸紋が
二重に重なっており、お祝いが重なることの
意も含まれております。また日本人にとって
高貴なものの象徴であった、梅と菊も配され
て上品で可愛らしい図柄になっております。
花丸紋の半幅帯には、落ち着いたベージュ
の菱紋になります。どちらもお着物に合わせ
やすい配色になっておりますので、初春の
お出かけにもぴったりな組み見合わせです。
写真下はワインレッドに染められた優美な
牡丹唐草と青磁色の菊の葉の半幅帯です。
菊は家紋や高貴な方のお印に用いられた
由縁から、「繁栄」や「安定」を表す縁起の
良い図柄です。さりげない菊の葉の図案は、
日本人の持つ奥ゆかしさを表している様な
気が致します。工房特有の両面の配色の
絶妙なコントラストをお楽しみくださいませ。
(写真上)【半幅帯:花丸紋×菱紋柄】
(写真下)【半幅帯:牡丹唐草×菊の葉づくし】
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